文責: sasa

<aside> 🔗 Inside of “Operation: Complex”

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Icebreak

Operation re/Complex開戦まで残り約1ヶ月。本来であればプロモーションと称して毎日のように配信をし続けているころなはずなのですが、なんと主催、6月上旬まで家を空けております。滞るプロモーションに業を煮やしたので、仕方なく筆をとり(もちろん本当に取っているのは持ち歩き用のDEFTのトラックボールなのですが)、イベントの趣旨を改めて説明するための文章を書くに至っております。

開戦前夜

主催、何かあるたびに言っているのですが、STGのスキルは一般的な30~40代のおっさんに毛が生えた程度なんです。ここで言う一般的なおじさんがどのくらいSTGが出来るかの定義はかなりバラツキがあるかと思いますが、ここではSFCのグラディウスIIIはクリアできる、位にしておいてください。より定量化するならFC版のグラディウスはノーミス達成、件のSFCグラディウスIIIはA装備に粘着しているのが原因なのか、7面ボスに阻まれてノーミス出来ないままになっています。子供のころにEレーザー/Fオプの定番セットでクリアした記憶はあるのですが、もう四半世紀も前の話ですので……。

それはさておき去年の4月末。「盆と正月が一緒はちょっと無理なので、こよみ上の大体の間を取ってエイプリルフールが来ました」とばかりにR-TYPE FINAL2(以下RTF2)、発売。僕はといえば、顔なじみのカレー屋の常連からの「R-TYPE FINALのメモカが見つかった」との報を受け、マスターにお願いして店内でゲームをやる会のスケジュールを抑えていました。そこに「多分当日までにSwitch版が届くんですよ」と更なる報が届き、それが僕にとっての初めてのRTF2となります。この時のプレイ内容は確かNORMALで、R-9FかRX-10を選択。Stage3.0道中までいった記憶があるのですが、それから1週間後にはSteamのライブラリに追加されることになりました。

Movin’ in circles

現代となっては嫌味ですらあるのですが、我々の世代のおっさんはいまだに「検索をすればそのタイトルに関するある程度の規模のコミュニティが見つかる」という幻想を信じ続けています。少なくとも僕に関してはそうで、入れ込んだゲームに関しては必ず検索をしては「あれ、思ったよりねぇな」ということを繰り返しています。幸か不幸かテキスト以上のリッチな表現への参入障壁が低い現代では、特にゲームというクラスタの主流なコミュニケーションはもっぱら動画、それも今では動画配信が主流です。幸い発売直後のゲームであれば動画配信をするプレイヤーもそれなりに多く、無事とあるYouTubeの配信にたどり着き、毎日のように入りびたることとなります。

そこでの雑談が現在の「Operation: Complex」のルーツとなります。その時の話題は定番の下世話な話題、「どの機体が一番弱いか」です。挙がった機体は誰もが一目で波動砲の性能に疑問を抱くR-13T、それと波動砲の弱体化の落差が取りざたされるR-9C、R-9DVあたりです。そんな失礼な抜粋があるたびに「おっエキドナ部設立ですね」だの「じゃあノーザンライツ部も必要ですね」なんて冗談を垂れ流していたのです……まさかそのあと自分が本当に「エキドナ部部長」を名乗るとは思ってもいなかったわけですが、話は少し横道にそれます。

質の悪いジョークの被害者だったはずのR-13Tは突然僕の手の中で怪しく、黄色に光り始めます。予想外に強かったのです。果たしてこれは僕の妄言なのか?とはいえこの検証に付き合ってもらえるパイロットが見つかるほどこのコミュニティは篤くなさそうです。また先ほども触れたとおり、現代のゲームコミュニティの主要なコミュニケーション手段は動画です。幸いこういうことが人より得意な僕は、とりあえずOBSの録画ボタンを押すことになり、そうしてまず「エキドナ部」の動画が出来上がります。「反響はそんなにないだろう」と思っていたのですが、突然twitterにR-13Tを駆る熟練プレイヤーが現れます。どう見ても上位難易度、それも「もしかしたら」と思っていたウロボロスを腕のいい板前のように捌いていきます。圧倒されつつもここで更なる疑問が浮かびます。

このゲーム、もしかしたら絶対的に弱い機体ないんじゃないの?

Kick it out - Operation: Complex、開戦

機体比べなんて下世話な遊びから、突然このゲームの奥に隠された秩序に気が付いてしまいました……少なくとも当時の54機にはそういう秩序があったんです。とはいえ、明らかに性能面で優遇された機体もあります。今でもR-9Leo2、R-9B3、TX-T、R-13A2あたりの恵まれた機体を悪く言う人はそうそう居ないかと思い……居ませんよね?先に進みます。じゃあそうじゃない機体でも1機ごとにクリアしやすいステージをアサインして、どのくらいラク出来るのか?そしてその組み合わせはどのくらいまで収束するのか?さすがに「何をもって強くないのか」なんて話をすれば議論の余地に轢き殺されるだけなので、ある程度の基準を作りました。

……を7機抜粋します。

これに該当する機体群はおそらく弱くはありません。どちらかというと「癖のある機体」になるでしょう。尤も、コンセプト自体が「各ステージにクリアしやすい機体をアサインする」なので、結果として「癖が強い」という表現に着地するべきです。結果選んだ機体はご存知「Operation: Complex」のAce setとして日の目を見ました。これとは別の発想、勿論Ace setより参加しやすくなるようにとの配慮をもって、性能面で恵まれた機体を7機揃えて同様のことをすれば、どのくらいラク出来て、どのくらいまで収束するのか?がCorps setとなりました。

動画投稿イベントとしては、まぁもう少し盛り上がってほしかった気もしますが、まぁあと3回くらいはやるだろうから……とこの時点で考えていました。実際にOperation: Complexになるであろう案はもう少し持っているのです。